田舎にとっての「プロ野球」と宮本和知さんとサイン待ちと

「出待ち」のファンにサインをしたり記念写真を撮ったり。ファンサービスもプロ野球選手の大事な仕事。
一部の行き過ぎたファンや転売ヤーは問題だけど、たがいに節度を守ったやりとりは見ていてホッコリする。
そんな風景もコロナのおかげで今年はなくなった。再び目にすることができるのは、まだまだ先だろうか?

私自身は、仕事の影響もあって今はサインや記念写真の類いに執着はない。
でも、子どもの頃はやっぱりプロ野球選手のサインがほしかった。
だけど、東北の田舎住まいの人間にとって、キャンプや一軍の試合の観戦など夢のまた夢。小学生時代、生観戦できる「憧れのプロ野球」といえば、地元に来るイースタン・リーグ、即ち二軍の試合だった。

生まれて初めて観戦したのは巨人VS日本ハム
生まれて初めてサインをもらったのは、現在、巨人の一軍投手コーチである宮本和知さんである。

今ほどファンサービスに熱心ではない時代。試合後、多くの選手たちはササッとバスに乗り込んだので「サインもらえないかな……」と思っていたところ、バスの窓を開けて、最後までファンにサインをしてくれたのが宮本さんだった。
当時はもう王貞治さんとウォーリー与那嶺さんのエピソードを知っていたので、「オレにとってのウォーリーは宮本だな」と思ったものである。
その後、宮本さんが一軍でバリバリ活躍したのもうれしかったし、応援もしていた。

そして、自分も宮本さんみたいな選手になりたいな、とプロ野球選手への夢が膨らんだことは言うまでもない。そう考えると、ファンサービスってやっぱり大事だな、と思う。

また球場で選手にサインをお願いできる日が来ますように……。

 

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コロナ前のサイン待ちの様子。来年2月のキャンプはどうなるのかな……