コロナ禍に悩まされる千葉ロッテ・井口監督と国学院久我山という夢と

国学院久我山です」
中3最初の進路面談で担任に希望進路の高校をそう伝えたら、担任は「???」という顔をした。
「ですよね〜」と冗談であることを告げると、話は東北の田舎のごくごく一般的な進路面談へと移った。
・甲子園とオリンピックに出た後にプロ入りしたい
プロ野球が無理なら考古学者。民俗学も興味ある
という中2の終わりに考えた将来の進路プランA・Bに、歴史学民俗学に強い国学院大の付属校で野球部も強い国学院久我山はピッタリだった。
ついでに言うと「野球部のユニホームが好み」「早く家を出て東京に行きたい」のも心ひかれた背景。「女子の制服がカワイイ」と『投稿写真』に書いてあったことはナイショだ。
(「実際のところ国学院久我山の卒業生の多くは国学院以外の大学に進学する」という事実は後に知る)
ただ、冒頭のやりとりの通り、結局おれ自身、そんなに本気ではなかった。「中学卒業の段階で家を出るなんて無理」と勝手に自分で決めつけていたのだ。今、思えば絶対に不可能ではなかったはずで、そのへん、まだまだ知識も足りず視野も狭く、言ってみれば田舎者だった。
 
ちなみに分不相応な進路プランA・Bいずれも挫折した自分と違い、国学院久我山で甲子園出場、大学でオリンピックに出場した後にプロ入りするという、おれの中学時代の夢をまんま叶えたのが1歳年上の井口資仁という選手である。しかも、おれの夢でも想定していなかったメジャーリーガーとなりワールドシリーズを制覇する経験までしている。あらためて、とんでもない経歴の選手だったんだよなあ。
 
一軍の主力メンバーにコロナ感染者が続出した千葉ロッテ。急遽、2軍から大量の選手を昇格させるなど対応に追われた。週末には首位攻防戦も控えている。井口監督も頭が痛いだろう。この窮地をどう乗り切るか、手腕に期待したい。